売上好調な中国輸入ベビー＆マタニティグッズ

ベビー＆マタニティ商品を選定の注意点

中国輸入でベビー＆マタニティカテゴリーで成功するためには、他のカテゴリー以上に安全性と信頼性を最優先に考える必要があります。赤ちゃんと妊婦という非常にデリケートな層を対象とするため、法規制や品質管理に対する厳しい目が求められます。

以下に、成功するための注意点をまとめました。

1. 法規制と安全基準の徹底的な理解と遵守

このカテゴリーは、他の商品以上に日本の法律や安全基準が厳格に適用されます。

食品衛生法: 6歳未満の乳幼児が口に触れる可能性のあるおもちゃ、哺乳瓶、食器などは「指定おもちゃ」として食品衛生法の規制対象となります。輸入の際には、厚生労働省の検疫所に「食品等輸入届出書」を提出し、必要に応じて検査を受ける必要があります。
電気用品安全法（PSE）: 電動搾乳器、ベビーモニター、自動哺乳器など、コンセントから電源を取る製品は、PSEマークの表示が義務付けられています。
電波法（技適）: Wi-FiやBluetoothなど無線機能を持つ製品（ベビーモニターなど）は、技術基準適合証明（技適マーク）が必要です。
消費生活用製品安全法（PSC）: 抱っこ紐やベビーベッドなど、特定の製品はPSCマークの表示が義務付けられています。
薬機法（医薬品医療機器等法）: 生理用品やサプリメント、一部の衛生用品は、薬機法の対象となる場合があります。無許可で輸入・販売すると法律違反となるため、取り扱いには細心の注意が必要です。

注意すべきは、これらの法律は単にマークの有無だけでなく、製造過程や成分、構造にも基準が設けられている点です。 無知のまま輸入すると、通関で差し止められたり、後から大きな問題に発展する可能性があります。輸入代行業者や専門家（行政書士など）に相談し、事前に確認を怠らないようにしましょう。

2. 徹底した品質管理と検品

安全性へのこだわり: 赤ちゃんが触れたり口に入れたりする製品は、BPA（ビスフェノールA）やフタル酸エステルなどの有害物質が含まれていないことを確認する必要があります。サプライヤーに成分分析レポートや安全証明書を提出させることが重要です。
信頼できるサプライヤーの選定: サンプルを複数回取り寄せ、品質にバラつきがないかを確認します。製造工場がISO認証を取得しているか、厳しい品質管理体制を敷いているかなども確認材料になります。
入念な検品: 中国からの発送前だけでなく、日本に到着後も自社で厳しく検品を行うことが不可欠です。小さな部品の欠損、ほつれ、縫製の甘さなど、些細な不備が大きな事故につながる可能性があります。

3. 商品選定と市場調査

ニーズの把握: 日本のママ・パパのニーズは非常に多様です。SNSや育児ブログ、育児系雑誌などで最新のトレンドをリサーチし、「こんな商品が欲しかった」と思えるようなニッチな商品を見つけましょう。
付加価値の創出: 単純な模倣品ではなく、デザイン、機能性、利便性において付加価値のある製品を選びます。例えば、シンプルでおしゃれなデザインの授乳ケープ、多機能でコンパクトなマザーズバッグなどが挙げられます。
レビューと口コミの分析: 競合商品のレビューを分析することで、消費者がどんな点に不満を持っているのか、どんな機能を求めているのかを把握できます。

4. 信頼を築くマーケティング

透明性の高い情報提供: 商品の素材、製造国、安全基準の適合証明などを商品ページに明記し、消費者への安心感を提供します。
丁寧な商品説明と使い方: 赤ちゃんや妊婦さんが使う商品なので、写真だけでなく、動画やイラストも使いながら、商品のメリット、使い方、注意点などを丁寧に解説します。
共感を生むSNS活用: InstagramやTikTokなどで、実際に商品を使用している様子を投稿し、共感性の高いコンテンツでユーザーとコミュニケーションを深めます。インフルエンサーとのコラボレーションも効果的です。
カスタマーサポートの強化: 予期せぬトラブルや問い合わせがあった際に、迅速かつ丁寧に対応することで、ブランドの信頼性を高めます。

5. その他の注意点

知的財産権（商標権・意匠権）: 中国では日本の人気ブランドの偽物や模倣品が多数出回っています。他社の商標や意匠を侵害していないか、事前の調査を徹底しましょう。
在庫リスクの管理: 特にベビー用品は、成長に合わせて使用期間が限られるため、商品のライフサイクルが短い傾向にあります。売れ筋を見極めるまでは、少量から仕入れを始め、在庫リスクを抑えることが賢明です。

ベビー＆マタニティカテゴリーは、参入障壁が高い反面、一度信頼を勝ち取れば、長期的な顧客関係を築きやすいカテゴリーです。これらの注意点を厳守し、安心・安全な商品を届けることに注力することで、成功への道が開けます。

人気商品をチェックしてみましょう

商品リサーチをスムーズに進めるために欠かせないのが、リサーチ専用ツールの導入です。
ツールとは、本来人間が一つひとつ手作業で行っていた作業を、自動的に処理してくれる仕組みを指します。
これを活用すれば、大量のデータを集めるという時間のかかる作業から解放され、その分「得られたデータを分析し、仕入れの可否を判断する」という本質的な作業に集中することが可能になります。
数多く存在するツールの中でも、今回取り上げるのはセラースプライトです。

セラースプライトはAmazon販売に特化した調査・解析ツールであり、Amazonの膨大なデータを活用して、市場規模やライバル商品の販売数・売上、検索キーワードやトレンドまで幅広く分析することができます。

それでは実際に、セラースプライトの「商品リサーチ」機能を使い、商品選定の手順を見ていきましょう。

まず、国とカテゴリーを選び、「商品を見つける」をクリックします。
続いて、ブランド品を避けるために、セラーの条件を「中国のセラー」に絞り込むことを推奨します。

こうすることで、大手ブランドや商標リスクのある商品を外しつつ、OEM・ODMに適した仕入れ候補を効率的に見つけられます。

画像出典：セラースプライト

多様な商品が表示されます。デザインやジャンルもさまざまで、気になるものがあれば拡張機能を利用して実際の販売数を確認することが欠かせません。
以下は8月に売上が好調だった商品の一覧です。
この中から、販売しやすく利益も確保できそうな商品を選んでみましょう。

画像出典：セラースプライト

画像出典：セラースプライト

調査の結果、今回はコーナーガードを候補として取り上げました。
まずはAmazon上の該当商品ページを確認してみましょう。
ここで価格帯、レビュー件数、評価内容、画像の使い方などを詳しく把握できます。

画像出典：セラースプライト

仕入れ判断を正確にするには、商品の詳細データをきちんと確認することが重要です。
特にチェックすべき要素は月間販売数、推定売上、FBA送料、商品ランキングなどです。

画像出典：セラースプライト

これらを確認した後は、中国で同じ商品を探す工程に進みます。
セラースプライトの「1688商品検索」ボタンを押してください。
この機能はAmazonの商品画像をもとに、1688.comで同一または類似品を自動的に検索してくれるため非常に便利です。
手作業で探す必要がなくなり、仕入れ候補を素早く見つけられます。

画像出典：セラースプライト

同一商品が多数ヒットしました。
ここからは、メーカーの実績や商品の詳細を丁寧に確認していきましょう。
注目すべきポイントはメーカーの信頼度（取引年数、取引量、評価スコア）商品仕様や品質（素材、サイズ、重量など）最小発注数（MOQ）取引レビューや購入者の評価、出荷スピードや配送方法などです。
これらを見極めることで、安心して取引できる仕入れ先を選び、トラブルや不良品リスクを大幅に回避できます。

画像出典：セラースプライト

利益を計算する

Amazonでの販売価格を基準に利益を計算することです。
ここでは、具体的な数字を使ってシミュレーションしてみましょう。

たとえば、ある商品を 2,000円（税込） で販売するとします。
このとき、以下のような費用がかかります。

仕入れ価格（1688での単価＋国際送料）：800円
FBA手数料（保管・出荷など）：350円
Amazon販売手数料（販売価格の10%と仮定）：200円
その他の費用（梱包、関税、広告など）：150円

この場合の計算式は次の通りです。

利益 = 販売価格 2,000円 − (800円 + 350円 + 200円 + 150円) = 500円

続いて利益率を計算します。

利益率（％） = 500円 ÷ 2,000円 × 100 = 25％

このように計算することで、その商品が採算に合うかどうかを明確に判断できます。
特にAmazon販売では、利益率20％以上を確保しておくと、広告費や価格競争が発生しても十分に対応可能になります。

セラースプライトのプラン概要

無料プラン:
- 対象: 初めてセラースプライトを利用するユーザー、基本的な機能を試したいユーザー。
- 機能: 限定されたキーワードリサーチ、基本的な製品リサーチ、限定的なデータ分析、トラッキング機能。
スタンダードプラン:
- 対象: 成長中のビジネス、複数の商品を扱うセラー。
- 機能: 高度な市場分析、詳細なレビュー分析、複数アカウント管理、カスタムレポート。
- 料金: 月額約13998円、年金額139998円
アドバンスプラン:
- 対象: 大規模なセラー、データを最大限に活用したいユーザー。
- 機能: 高度なデータ分析ツール、APIアクセス、優先サポート、チームメンバーの追加、無制限のデータエクスポート。
- 料金: 年金額268998円
VIPプラン:
- 対象: 特定のニーズを持つ大規模企業、カスタマイズが必要なユーザー。
- 機能: カスタマイズ可能なデータソリューション、専任のアカウントマネージャー、拡張サポートとトレーニング。
- 料金: 年金額339998円